皆さんは、タイトルにもなっている『春夏冬 二升五合』という言葉を、見た事、聞いた事がありますか?最近だと居酒屋さん等に掲げられていることが多いようです。でも、見た事はあっても意味は・・・・・・・という方も多いのではないでしょうか?
ということで、今回は知って何が得するわけでもない無駄な知識を皆さんにプレゼントします。
■春夏冬・・・何かが欠けてない?
早速ですが、この「春夏冬」という言葉、何かが欠けてます。普通は春夏秋冬・・・・・あれ?そう・・・・・秋が無いんです。
つまり「あきない」→『商い(あきない)』となります。
■二升五合(にしょうごごう)
最近ではあまり使われない単位かもしれませんが、「二升五合」の升と合はお米を計る単位で、一升=10合となります。そして、その昔年貢米を納める為に一升を正確に計る必要性が出てきた為、出来たのが一升枡(ある時期に規格を統一された)です。この一升枡(いっしょうます)が標準的な取引量の目安とされた為、【1枡=一升】という認識になります。
つまり・・・・・?『二升五合』の「二升」とは2枡分の米、つまり「枡枡」(ますます)であり、5合とは半升分の米、つまり「半升」(はんじょう)になります。なので、これを繋げて「ますますはんじょう」=「益々繁盛」になるというワケですな。
■商売益々繁盛!!!
そして、上記二つを掛け合わせると・・・・・・・・?『商い(あきない)益々繁盛』となるわけですね。絵とセットの場合には、鰻が登る様子が描かれることが多く、商売益々繁盛→鰻登り! というわけですね。
■判じ物
今回のような難解(?)な言葉は、江戸時代などから続く言葉遊び、なぞなぞの要素をもった判じ物の一種で、他にも代表的な例では「質屋」のことを「十六銀行」と表記したり(質=7=「1」+「6」)します。大抵は忌言葉や忌数字と避ける目的があったりするのですが、今回の例では、純粋になぞなぞの要素が強いようです。もし、今後街で見かけた不思議な名前があれば、そういった意味合いが込められているかもしれませんので、是非考えてみてはいかがでしょうか?
それでは、今回はこれで終わります。
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