2013年5月24日金曜日

乙武氏の【イタリアン入店拒否について】の考察


気付かなかったけど、ネット上ではこんな騒動が起きていたのか。【イタリアン入店拒否について】と題した、乙武氏のブログ/twitterから始まった騒動である。詳しいことの顛末は、乙武氏のブログから読み取って欲しい。

今回私が言いたいのは、私人として、そして飲食店の仕事に関わる者としてだ。
①おもてなしとは?
②愚直さの危うさ
③有名人

①おもてなしとは?

正直サービスパーソンとしては耳を、そして目を疑いたくなる話だ。もし事実だとしたらだが(ソースは確認しようがない)、過去の記事でも書いてますが、お待ち頂く事はお店側の独りよがりの都合である。お客様には関係ない。そして、予約の段階で十分なヒアリングが出来ていない事も、お客様にとっては関係ない。
極論として、根本的にお客様をもてなそうというつもりがあるのか?問いたくなる。(だから、僕の仕事が成り立つのですが・・・。)

そして、日本は鎖国の国なので、こういった身体などの障害に対する侮辱行為について、通常と同じ法しか適用されないが、海外だと確かそういった侮辱行為はより重い刑となると聞いたことがあります。ちょっと認識が・・・・(あくまで余談だがジェンダーな問題についてもそう)

②愚直(馬鹿正直)さの危うさ

乙武氏も店主も愚直過ぎる。売り言葉に買い言葉でお互いを傷つけている。ばか正直に、「した」「してない」だの、常識だ!と押し付けてみたり。お互い何様のつもりなのか?ばか正直とは、褒め言葉にも使われるのだが、この場合は違う。己の信念や考えにバカ正直すぎるのだ。ちょっと頂けない・・・・。

そして、これも以前ブログに書いているが、サービスとは一方的に受ける事でも、ある程度の水準は確保できる。しかし、最高のサービスとは受ける側がより引き出してこそ成り立つ。バブル時代の最低な名残がまだ存在しており、この【サービスを引き出す】という観念があまりこの国には浸透していない。(他の国がそうか?と言われると違うが)ここまで高い民度を誇る国で、この現状は悲しいなぁ~と、私は思ってしまうのである。

③有名人

コレが今回一番厄介だった部分ではないだろうか?乙武氏が一介のブロガーやツイッタラーとして動いている方ならともかく、60万人ものフォロワーがいる、ある意味一つの放送局を持った人物なのだから。。。瞬く間にtwitterは乙武氏擁護派と店主擁護派に分かれた。それぞれのtwitterアカウントで直接論争を踏まえた形に発展したのだが・・・・・・・

が、乙武氏に勝てるわけもないのである(笑)お店には抗議の電話が殺到したようで、目も当てられない状態だったのだろう。私が以前働いていたお店にも芸能人がお忍びで来る事があった。ファンになってくれて、宣伝でもしてくれれば瞬く間に人気店の仲間入り!悪いサービスを提供すれば今回のようなケースになる。ということもあって、そういう日はふんどしを締め直したものだ。

■イタリアンレストラン入店拒否騒動のまとめ

正直乙武さんは大人げないかな?とも思う。愚直過ぎて、言った言葉をそのまま実行に移しただけなのですけどね。でも、自身の影響力について、少し想いを至らせてみても良かったのではないか?と思います。
そして、店主の方。ちょっと思慮が浅すぎ。もしわざわざお店から降りてきて文句を言う暇があるのならば、他の事が出来るでしょ?十分にサービスを提供する時間も、余裕もあったはずだ。他のお客様に迷惑がかかるのは自分達の至らなさゆえであり、そのお客様のせいではない。今一度サービスの本質と意味を考え直すべきである。

個人的には、差別も許せないが、接客者としての態度が気に食わない。そして乙武氏の徹底的な攻撃もだ。twitterで波紋を起こし、ブログでトドメを刺した。これはいかがなものか?何より嫌いなのは、匿名性を利用した上で、汚い言葉で差別し、攻撃するネット住民達。自分はこう在りたくない。と強く思った出来事です。

最後に、私は自分の言葉にも態度にも自信と理由がある。だから否定されても甘んじて受けるし、自分の実名を公開し、身元を明かした上で理論を展開する。だが、匿名ユーザーとは絶対に論議しない。隠れ蓑に隠れて、批判や中傷だけするような卑怯な輩と、同等レベルで議論できるとは思わないからだ。個人の自由ですが、私の信念はそうなので、一応記して終える。

おわり

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