しかし、敢えてこの記事では是非参加して欲しい、もしくは主催して欲しい!と声を大にして言おう。詳しい理由は後述するが、「飲み」とか「パーティー」「お酒」「カフェ」というのは、あくまで様々にあるコミュニケーションの一つの手段であり、場だ。
そして、諸外国の全てを知っているわけではないが、この習慣は日本独特の習慣だろう。中にはそういう場を上手く活用して、仕事やプライベートの質の向上に役立てている人もいる。それは果たして彼や彼女が、特殊能力の持ち主だからだろうか?答えは「否」だ。
この記事ではなぜ【社内の飲み会が重要なのか?】そして【誰でも活用できる飲み会スキル】について書いていきます。
■日頃からのコミュニケーションが円滑なチーム運営を生む
会社や飲食店が、最高のパフォーマンスを発揮する為には、日頃からのコミュニケーションが重要になります。その為にはいかに多くの時間や体験を共有するか?が大切です。しかし、いわゆる土日休みの会社だと、俗に言う花金や土日にチームの仲間と飲む。そんな機会が多いかと思いますが、レストランなどの飲食店やホテル、いわゆるサービス業の場合は、休日や休憩時間ですらバラバラな場合がほとんどです。
そのような場合は、何も全員を無理にあつめようとせず、そして一回で済まそうなどと思わずに何回でも開催すれば良いのです。また、常に複数である必要もありません。1:1の方が話しやすい事もあるでしょう。
他にもバックヤード(休憩所)があればバックヤードでの会話も重要です。特殊な例では、煙草を吸う人特有の【喫煙室(場所)会議】【喫煙者同士のコミュニティ形成】などがあります。時には重要な話がそこで決まる事もあるので侮れません。(喫煙者同士の一体感)コレもコミュニケーションを円滑にするキッカケの一つでもありますね。(筆者は商業施設に居た時や交流会などでは、喫煙席に鎮座し濃いコミュニケーションをするように心掛けています)
そして、何故日頃のコミュニケーションが円滑なチーム運営を生むか?は、【知らない人に頼むより知り合いに頼むほうが頼みやすく特性を知ればその特性を持った人に頼みたくなる】これだけの理由です。(知らない人<同僚<知人<友人 頼みやすさは増大する)改めて考えてみると当然の事ですが、中々実行できていないのではないでしょうか?例として・・・・下記のような情報を知っているだけでも頼みやすさは違うのではないでしょうか?
- 名前を知っている。
- あの人の趣味は〇〇で一緒だ。
- あの人は〇〇料理のスペシャリストだ。
- 接客サービスに精通している。
- 笑顔が素敵だ。
- 奢ってもらった!借りは返す!(上司など
実は余り良い例ではないがw) - 挨拶がとても丁寧で気持ち良い。
- 話の組み立て方がとても上手い。
- あの人がサービスをしているなら、家族や恋人も連れてこれる。
- 人の良い所を探すのが上手い!
といった情報は、中々仕事上の報連相だけでは見抜けません。もちろん管理する立場の人間(管理職だけに限らないが)ならばそういった同僚の良い点や特徴などを把握する必要があります。その人のさりげない良い所などは、当人が気づかないだけで活かせていない場合も多々あるので、そういった場で「〇〇さんって、実はボディランゲージがとても上手で話がわかりやすい!」と褒めたり気づきを得る事が仕事の上で必ず双方に利益をもたらします。
ちなみに、私は街場の飲食店に居る時も、高級レストランにいる時も、必ず周辺の方々と仲良くなるよう努めていました。方法は様々ですが、お店を利用したり、すれ違ったら必ず挨拶+会話をしたりなど。結果、別会社の方とも同じチームかのように問題に取り組んだこともありましたし、私のいるお店に足を運んでもらった事もあります。これは正に日頃のコミュニケーションが生んだ顕著な例であり、自分にとってもかけがいのない財産の一つだと思っています。
■チームプレイが生む相乗効果と達成感、そして体験の共有
日頃からのコミュニケーションが円滑で、人物特性を把握していると、物事を飛躍的に頼みやすくなるし、頼まれごとも必然的に多くなります。例えば、レストランではお客様のお誕生日祝いや、快気祝い、ご結婚祝いなど様々な【お祝いの場】があります。そこで、以前実際にあった話なのですが真冬の時期に、「母のかなり遅くなった誕生日祝いをしたい」というご相談を受けました。ちょっと特別なコースを家族で三人で祝いたい。そこまでは良くある話なので、デザートにろうそくを用意したり、お祝いのメッセージを付けるといった対応を行っていたのですが、一つ問題があり「母の好きな【小紫(こむらさき)】という花と実を用意できないでしょうか?」というご相談。
先ほど話した通り季節は真冬、調べてみると、小紫の実は手に入るかもしれないが、花は厳しいかもしれない・・・と思いましたが、ひとまずお受けさせて頂き、お時間を頂戴する旨をお伝えし、なんとかしてみることにしました。
まずは、同じ商業施設内でいつも仲良くさせてもらっているお花屋さん(施設内で仲良くしていたテナント)に問い合わせたところ、やはり花は難しいとのこと。その他のお花屋さんに聞いても難しいとのことでした。
困ってしまった私に、とあるスタッフが「シェフならなんとかしてくれるんじゃ?」と助言してくれたので、無理を言ってデザートに実をあしらったオリジナルのものを制作してもらい、さらに私は以前ミクソロジストとしてカクテルを作っていたので、オリジナルの美しい紫色のシャンパンカクテルを食前酒としてプレゼントしたところ、お客様に大変喜んで頂けました。
これは、電話を受けたコンシェルジュ、シェフ、お花屋さん、助言してくれたスタッフ無くしては、とても成し得ないものでした。後日お礼のお手紙なども頂き恐縮したのですが、その手紙を元に協力して頂いた全てのスタッフとお花屋さんにお礼をしにいき、達成を共有しました。(その時に「あなたのお蔭で出来ました」と言う言葉と心を忘れずに)
内部での共有はもちろん外部とも連携・共有することが重要です。大きい会社でも部署内でのコミュニケーションは最低限のことで、他部署の人といかにうまくやっていくか?が大切なことなのです。
こういった積み重ねはいきなり出来るものではなく、一朝一夕にはいきません。常日頃のコミュニケーションとやり取り、お互いの能力を把握してこそ出来るチームプレイなのです。
■では実際に飲み会でどうすればいいの?
人ぞれぞれあると思うのですが、私は【洞察力】と【観察力】をここぞとばかりに発揮すること【なるべく仕事の話をしない事】を勧めます。せっかくの仕事場以外での機会ですので、存分に趣味の話や過去の事、これからやりたい事などを聞いてみてはいかがでしょうか?もしかしたら同じ趣味があるかもしれませんし、新たな世界の扉を開けるかもしれません。ちなみに無難なのは食べ物の好みや好きな飲み物でしょうか?でも、私が良く使うのは相手が気を使ってそうな部分、こだわりの部分を探しだし、褒めて秘訣を聞く事です。かなりオススメですよ。(服や髪の毛、爪、時計、靴、スーツ、鞄、ペンなど人に応じて変える)
例)「あなたは〇〇が素敵だよね!どうしたらそうなれるの?」
そんな話をしていると、あなたが上司ならば、部下から泣き言や愚痴を聞く機会もあるでしょう。時には「辞めたいと思っている」と打ち明けてくれるスタッフもいるのです。だが、その話をしている人物が自力で解決できるのか?手助けをしないといけないのか?見極める必要性があります。その為にはある程度の信頼関係が構築されていないと難しいのです。(
そこで、信頼関係を構築するに当たって、どのように接するのか?がポイントになります。ジェンダーな問題もあるのでシビアなことですが、接し方として友人のように付き合うのか?兄や姉のように付き合うのか?あくまで良き隣人として付き合うのか?はあなたも判断せねばなりません。仕事の場では、お互いある種の緊張感を持って接しているはずなので、会話や意志のキャッチボールがうまくいかないことがありますが、【飲み会の場】というのはその緊張感という壁を取り払い、新たな接し方を構築する絶好の機会なのです。
そうすることで、相手(部下、同僚、上司)がどのような立ち位置で接したいと思っているのか?仕事の場よりは見極めやすくなります。ここで関係性を作り、信頼関係を構築することでちょっとした悩みや相談を受ける体制が出来上がるのです。その時は決して先入観を持たずに、まずはフラットに相手の意見や主張を受け止めると良いでしょう。相槌はともかく話を途中で遮ってはいけません。
もし仕事の話ならば、相手の悩みや相談を受けたならば、まずは
”受け止め”(理解、共感)
”あなたのこういう部分は素晴らしいと褒める”(TーUP)
”私はこう思うんだけど、〇〇を直したらもっと良くなるんじゃない?あなたはどう思う?”(提案⇒考えさせる)
”具体的にはこういう部分だよなどとメモなどを渡す”(具体性のある提案、メモでも良い文字化必須)
と言う流れが良いでしょう。やっていけないのは、頭ごなしに否定したり、共感だけ(うんうんわかるわかるとか)で済ますと、仕事でもプライベートでもなぁなぁのお付き合いになってしまい何のシナジーも生む事はできませんので、気を付けましょう。
■社内の飲み会が重要な理由のまとめ
以上になりますが、『社内の飲み会が重要な理由』とは、仕事の場とは違う空間で信頼関係を構築する為に有用だからです。そして、それを活かすにも殺すにも、洞察力と観察力、受け入れる心、良い点を探す事この四つが必要なのです。要約すると- 感謝の気持ちと態度、言葉として伝える事が重要
- 日頃のコミュニケーションが信頼関係を生み、チームプレイを高いレベルに引き上げる
- 洞察力と観察力を鍛え、相手の良い点を探そう
- 相手の意見をフラットに受け入れる心を持つ
- まずは楽しもう!その体験の共有こそが重要!
おわり
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